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Channel: 2ペンスの希望
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「昭和」人として生きる

ずっと昭和で生きていく。発作的にそう決めた。かつて杉浦日向子や橋本治が江戸人として生きたように。んっ、何故かって? だってそうじゃない。貧しかったけれど豊かだった時代。慎ましかったけど、贅沢だった時代。暮らしも映画もすべてが痩せて貧相になっていった平成・令和なんて真っ平ごめん。そう思いませんか...

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「雑草」対決

友人に教えられて『テレビマン伊丹十三の冒険』【2023.6.26. 東京大学出版会】を読んだ。永くタッグを組んでいたテレビマンユニオンの今野勉が書いた本だ。副題に「テレビは映画より面白い?」とある。伊丹十三という「人物の考察本」であると同時に、今野流の「テレビ論」として面白く読んだ。( いささかかったるい箇所 無きにしもあらずだったが‥)...

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雑なるものと純なるもの

何を今さらと言われそうだが、言葉は詰まるところ〈記号〉だ。それもかなり純度の高い。較べて、映像(画像)は、もっと雑。写真も映画も雑なるものが混入した表現物だ。そこで...

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雑なるもの:再考(最高?)

常々 映画は猥雑なもの、夾雑物が混ざり発酵・発熱が起こる厄介もの・取り扱い注意物件だと思ってきた。ということで、雑なるもの:再考(最高?)。テキストは、先回に続きロラン・バルト『明るい部屋 写真についての覚書』彼は〈写真〉について「ステゥディウム:STUDIUM」と「プンクトゥム:PUNCTUM」という二つを挙げて 語る。説明してみよう。( 独断も 偏見も混じるが 御海容...

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九楊:正論不徳?

いささか訳ありで、石川九楊さんの本を立て続けに読んでいる。膨大な著作は四半世紀前からとびとびに読んできたが、今回は五冊。『石川九楊の行書入門 石川メソッドで30日基本完全マスター』【2010.11 芸術新聞社】『石川九楊のほんとうに書がわかる九つの法則 書通九則 書ほど楽しいものはない』 【2019.7 芸術新聞社】『河東碧梧桐表現の永続革命』【2019.9 文藝春秋】『俳句の臨界』【2022.2...

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back to the past

ホントニもういい加減 新作偏重は辞めにしたらどうだろう。ガラクタが多すぎる。それよりなにより山のように眠る旧作に分け入ってみる方がどれだけか健康的で精神衛生上も好ましいと思うのだが、いかが?かのアロハ記者近藤康太郎は書いている。「書き言葉(エクリチュール...

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デコとモリマ

デコとモリマ、そう...

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『日本アニメーション映画クラシックス』

当ブログは基本アニメーションは扱わないようにしてやってきた。趣味じゃないし、知識も無い。それでも瀬尾光世や政岡憲三、大藤信郎の映画は何本か見てきたし、感心もしてきた。数日前、アニメーションに詳しい知人からこんなサイトがあるよと教えられた。「昭和映画・昔の映画を眺めるつもりなら 是非...

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Alice Guy

映画の始まりに、リュミエール兄弟の名は有名だ。映画史の冒頭には『工場の出口』や『ラ・シオタ駅への列車の到着』の記述が必ずのように並ぶ。しかし同じ時期、フランスで活動した女性監督がいたことは知らなかった。最近 読んだ本(『彼女たちのまなざし 日本映画の女性作家』【2023.12.フィルムアート社】)で知った。アリス・ギィ Alice Guy (Alice Guy-Blaché...

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1908 『 ADVENTURES OF DOLLIE 』

ハスミン大明神の『ショットは何か 実践編 』【2024.3.18.講談社】を読んだ。2年前に出た『ショットは何か』の時に挙げた「1957『BABYFACE NELSON』(ドン・シーゲル)」に続いて今回は、「1908『ADVENTURES OF DOLLIE...

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閉と開 悲喜連綿

ミニシアターの苦戦が続く。仙台駅前にあった「チネ・ラヴィータ」は2024年3月末に駅前から撤退、フォーラム仙台(青葉区木町通)に集約されながら、経営を継続。2022年9月...

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特権と責務

数日前地元のミニシアターで濱口竜介監督の新作を見てきた。公開三日目 66席と小ぶりだが大入り満員補助席も出て札止め大盛況。慶賀の至りだ。昨今珍しく若い青年客多く、シニア客は目立ない。コレまた心強く頼もしいことだ。『悪は存在しない』大上段に振りかぶりながらそっと差し出されたタイトルネーミング...

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観光PR映画『お伊勢まいり』1953

ひょんなことでYouTubeでこんな映画を見た。『お伊勢まいり』昭和二十八年度(1953)第一回全日本観光映画コンクール最優秀賞受賞。製作:日本映画新社 演出:伊勢長之助...

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当たり前のこと 再確認

ハフポストの記事で、濱口竜介監督(1978年生)のインタビュー記事を読んだ。インタビュアーは杉本穂高(1981年生 映画ブロガー ライター)。ちょっと前...

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損得と倫理と論理が‥‥

知人から"お前さんが好きそうな人を見つけたよ‥"と「赤松りかこ」さんのことを教えて貰った。第55回新潮新人賞受賞者。1977年生まれ、東京の動物病院で働く臨床獣医師さん。年季の入った大江健三郎ファンでもある。受賞時のインタビューを読んだ(コチラ ⇓)新潮 立ち読み:2023年11月号 | 新潮社軸のぶれない頑固一徹は嫌いじゃない。結構な啖呵を切っている。本にして出版することをよし...

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「解剖所見に詩が‥、カルテに歌が‥」

面目ない。一年ほど前に書いた記事「斎藤環:映画機能主義者」のことをてっきり忘れてた。斎藤環:映画機能主義者 - 2ペンスの希望斎藤環さん(精神科医)は書いている。精神科医としての私は、いつか表現が「治療」や「ケア」に接続する日を夢想しているのかもしれない。【『映画のまなざし転移』2023.2.22....

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「最近では稀な‥」

地元の二本立て名画座で公開当時 見逃していた日本映画を観た。135席のキャパに40名強、平日の午前中としてはまずまずの入りだろう。ともに日本映画を代表する(とされる)監督さんの2023年作。一本は、「熱量はあるものの独りよがりの舌足らず」で感心しなかった。(まぁ...

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嘘と「本当」‥‥ただの詐欺師

未だ、ドキュメンタリー映画は「本当」で、劇映画は「嘘」だ、という信仰は根深い。馬鹿言っちゃいけない。両方れっきとした「作り物」。実話物語だってノンフィクションだって、作り手が丹精込めた表現・産物以外のもんじゃない。んなことはハッキリしている。なのに、だ。"型破り"書店員から、何冊かエッセイ本を書き、今はストリッパーをやってるアラフォー女子:新井見枝香の本『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』...

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漫才本2冊

若い頃からお笑いは好物だった。コントもバラエティもだが、何と言っても漫才が一番だ。(落語も好きだが、演芸の質とジャンルがちょっと違う。そう思ってる。)サンパチマイク一本、畳一畳スペースでのかけあいしゃべくり話芸最近 この"漫才"本を二冊立て続けに読んだ。一冊はよく知られる「M-1」の誕生物語。当時オワコンと云われていた"漫才"の復興...

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KIM'S VIDEO

久しぶりに京都「ふや町映画タウン」に行ってきた。自宅のVTRデッキが不調の儘なので、申し訳ないが単なる冷やかし客でしかないのだけど‥オーモリ店主さんゴメンナサイ。変わらずの超低空飛行、ブレないダンディズム、知識・教養・格調申し分なし、惚れ惚れする。お店でこんなことを教えて貰った。「ニューヨークに5万5千本の映画を集めたレンタルビデオショップ"KIM’S...

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