若い頃からお笑いは好物だった。コントもバラエティもだが、何と言っても漫才が一番だ。(落語も好きだが、演芸の質とジャンルがちょっと違う。そう思ってる。)サンパチマイク一本、畳一畳スペースでのかけあいしゃべくり話芸
最近 この"漫才"本を二冊立て続けに読んだ。一冊はよく知られる「M-1」の誕生物語。
当時オワコンと云われていた"漫才"の復興 奮闘記。島田紳助の「これはな、実はあかん漫才師に引導を渡してやる大会でもあるんや」という言葉が印象に残った。
もう一冊は、コレ。
「小動物のように警戒心が極度に強い人見知りなふたり」の漫才師と「社交性がない、明るくない、要領が悪い‥‥能力不足」のテレビ局員が「同調圧力真っ盛りの社会に挙げた討幕の狼煙」の顛末を綴っている。「使命感と切迫感がほとんど。それと、ほんの少しの計算を加えて」ともに面白かった。漫才という沼にハマった芸人と裏方ドキュメント。どこまでホントかは分からないが、ともに熱量は半端なく高く真剣で誠実でなまなましく読んだ。備忘録的に記録。