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Channel: 2ペンスの希望
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最終 テレビ論

受け手にとって、テレビは「勝手に向こうからやってくる無料のチャチなもの」だ。⇐良い悪いじゃない、そういうものだということだ。一方反対に作り手の側に廻ってみると、「苦心惨憺の積み重ね・総力戦の賜物」だ。喧嘩常套(喧嘩上等)やらせOK、不逞不問の何でもあり 不法地帯である。赤信号みんなで渡れば怖くない。電波法利権に守られた集団無責任装置。⇐...

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「1万人の熱狂」と「遠出もOK」

最近読んだ本から、気になった一節をふたつ、抜き書き。①鈴木おさむ『最後のテレビ論』【2024.03.31....

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塚口 映画館本~三宮 芝居小屋本

先回 尼崎市塚口の映画館の本に続いて、こんな本を読んだ。病院経営や介護施設・老人ホームなどを手掛ける事業家ドクター(辣腕経営者)が10歳 年下の妻のために神戸三宮駅から徒歩3分 2億円の土地に2億7千万円を投じて作った〝道楽〟シアターを、芝居好きの劇作家が本気で運営するドタバタ顛末記‥正直...

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「替えがきかない」and〈みんな〉を相手にしない

辻山良雄『本屋、はじめました』【2017.1.10.苦楽堂より刊行 のち増補版 2020.1.10ちくま文庫 】大手の書店で働き、旗艦店閉店後に退社 44歳で東京西荻窪に〝Title〟という個人経営の新刊書店(本屋10坪+Cafe5坪+ギャラリー5坪)を開業した、その顛末・等身大の経緯を記した本。事業計画書から初期投資計画 モデル損益...

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「面白い」と「退屈」

思えば、濱口竜介さんのことは何度も書いてきた。数え直してみたら2014年春からなんと26回も書いている。2024年7月、彼の全二冊の集成本が出た。【2024.7.1....

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洞窟で拘束衣 ?!

誰もが、何時でも何処でも、比較的自由に容易に映画を見ることが出来るようになった今でも、ずっと引っ掛かっているモヤモヤが二つある。【モヤモヤ 其の壱】映画は何度も見るものなのだろうか?一度見たら分かるのが一番じゃないのか。もっとも、My Favorite:好きな映画を音楽のように繰り返し 何度も 何十年も...

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なんたって 書き下ろし

濱口竜介著『他なる映画と 2』【2024.7.1. インスクリプト刊】の白眉は二つの書き下ろしだった。とりわけ、巻末に置かれた「ある覚書についての覚書」が圧巻。「自分はあくまで「映画をつくりながら見る人」もしくは「映画を見ながらつくる人」 各所でそう何度も言明してきた濱口さんが、現代映画青年のバイブル・手引書としてつとに名高い仏:ロベール・ブレッソンの『シネマトグラフ覚書』【1987.11.16....

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美・藝 の基礎には、技・工 あり

いそいそとMoMAK Films 2024...

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磁力と磁場 あってこその‥

数日経っても清水宏監督の映画『明日は日本晴れ』1948...

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済東鉄腸さんのこと

数年前、「鉄腸野郎Z-SQUAD‼‼‼ 」というはてなブログを知った。勤勉な読者とはとても言えないが、「へーっ 映画の世界ってホントに広くって果てしないよな。もっとも地球上 いたるところで日々限りなく映画が作られ 賞玩消費されてる事は、紛れもない事実、当たり前だな」そう思って、たまに...

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桜木話法

困ったことに、お気に入りの現役小説家が女性ばかりになっちゃった。わけても新作が出ればチェックして読むお一人が桜木紫乃さん。『谷から来た女』を読んだ。【2024/6/10 文藝春秋刊】いやぁ手練れ。ますます腕を上げてる。(上から目線でゴメンナサイ)いやはや何とも...

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古文書

用あって、昔の本の入った段ボール箱を漁っていたら、古文書を発見した。といっても歴史的価値のある代物なんかじゃない。管理人の若かりし頃の走り書きメモ。たぶん職場の先輩プロデューサーに夜の酒席ででも説教を喰らったときの反論だろう。若くて青い。けど、懐かしい。S58とあるので、1983年、40年以上前、30代半ばだった。今とさほど変わって姿勢・思考法に驚く。成長も進歩もない、といえばその通りだし、終始一貫...

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構造材と造作材 再論

早くに手に入れていたのに横に置いたままの「つん読本」だった一冊に手を付けた。春日 太一 著『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』【2023.11.30....

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忍 語録 引き写し:「正義よりエンターテインメント」

橋本忍が「戦後最大の脚本家」かどうかは知らない。興味もない。けど、けど、昭和期日本の映画が一番元気だった時代に一番活躍した「凄腕脚本家であり、破天荒にして偉大なる俗人」だったことは認める。春日太一本『鬼の筆...

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忍 語録 引き写し:「足し算でなく掛け算」

「映画は、足し算でなく掛け算を目指せ」ということは、拙ブログでも何度か主張してきた。今回は、『鬼の筆』 232頁...

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忍 語録 引き写し:「欲しいのは生血だけ」

忍 語録 引き写し:今回は「原作との向き合い方」。1939 21歳 陸軍入隊自著『複眼の映像 私と黒澤明』【2006.6.25. 文藝春秋単行本 】の中で橋本忍が師匠...

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忍 語録 引き写し:腕 腕力 腕っぷし

師・伊丹万作との会話「脚本家にとって腕力が大事だということは、伊丹さんの基本なんだ。何となしに、僕は伊丹さんに教えてもらってたからね。伊丹さんに『特別な勉強の仕方があるんですか』って聞いたんだ。そしたら、伊丹さんはねえ、『いや、そんなものはない』と。『ただな、橋本君、字を書く仕事だからね、原稿用紙に二十枚なり三十枚なり、字を書くことを毎日やれ。書くことがなければ、いろはにほへとでもいい、とにかく字を...

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忍 剛腕と慧眼

師・伊丹万作の薫陶、若くしての黒澤明との出会いと別れ、数々のヒット作、花形脚本家としての名声‥父と子が旅する1974『砂の器』、大勢の男たちが歩く1977『八甲田山』 そして次には、女がひとり走りに走る1982『幻の湖』に突入する。へんちくりんな映画だ。YouTubeにあがっている予告編をみれば、尋常でないトンデモぶりが十分...

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トンガリキッズ いま いずこ

久しぶりに地元の独立系シネコンに出掛けて映画を観た。(「独立系シネコン」という勝手なネーミングは、全国に5館を展開する比較的小規模小資本のシネコンという意味。他意はない。)平日の午後、145席のスクリーンにやっとこさ10人ちょっとの入りだった。映画評はしない。遠慮する。ただ、かつてのトンガリキッズも歳を取ると丸くなっちゃうんだ、という至極当たり前のことを確認して、些かならず寂しくなった。印象に残った...

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哀悼🔳川崎ゆきお

忘れられない漫画家は沢山いる。ほとんどは他界してしまった。また一人、訃報を知った。川崎ゆきおさん。管理人より三つ年下だった。全国区で知られた漫画家ではないが、若い頃から、貧乏臭い画風が大好きだった。生まれも育ちも伊丹市、昔々 梅田太融寺裏にあった薄汚れたBarで何度が遭遇した。懐かしい。寂しい。画を三点あげて、合掌する。代表作 猟奇に走る『猟奇王』映画『ガキ帝国』DVD同じく 映画『ガキ帝国』atg...

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「闇鍋ごった煮」本:推奨

伊藤彰彦著『仁義なきやくざ映画史 1910-2023...

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「闇鍋ごった煮」本:旭サン

若い若い頃から小林旭の方が好きだった。ユウちゃんよりアキラ、タフガイよりマイトガイ。『キネマ旬報』1959年9月上旬号よりこの伊藤本には小林旭のロングインタビューが載っている。担がれた御神輿、金看板、銀幕のスター俳優、お気楽な人気稼業だと思ってた。ご当人もこう言っている。「俺はぶきっちょだから、あっちへ行ってこっちへ行ってというような器用な生き方ができない。」「おっちょこちょいでコミカルな部分が俺の...

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「闇鍋ごった煮」本:残り香

諸般の事情で、ヤクザ映画は1980年代末ごろから、主戦場をVシネマに移して延命を図る仕儀に‥。さらにさらに諸般の事情の重なりで、21世紀以降は、時代劇ジャンルとともに風前の灯となって消えてしまいそうな雲行きだ。そんな中、記録の残り香として 二本のヤクザ映画を挙げて置く。1996 細野辰興監督伊藤彰彦は「松竹新喜劇のような風合いの「極道版・夫婦善哉」である」と書いている。1997...

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ゆる かる + うま

イマドキ 重 厚 長 大 はまったく流行らない。重大な題材、深刻なテーマはお呼びじゃない。もはや昭和でも平成でもないのだから。そう云われてしまったら、残念ながらロートルには返す言葉はない。では何が受けるのか? ゆるくて軽くてカワイイもののようだ。ゆる かる さらにふわ とろ が加われば 盤石みたい。汗臭いのや暑苦しいのはダメらしい。熱量はあってもサラサラ爽やかでないと受けない。軽 薄 短...

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超重量級:狂気 凶器 ‥‥

『あのとき売った本、売れた本』【20123.10.30....

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超々重量級:狂気 凶器 ‥‥

昨日の小出本を読んで、ふと思い出した。映画の世界にも、超重量級のレンガ映画は幾つもある。管理人が見たものだけ数えても‥1975年 テオ・アンゲロプロス『旅芸人の記録』(ギリシャ)230分1994年 タル・ベーラ『サタンタンゴ』(ハンガリー) 438分2003年 王兵(ワン・ビン)『鉄西区』(中国) 545分おっと忘れちゃいけない、申し訳ない2015年 濱口竜介『ハッピーアワー』(日本)...

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Made in Japan それがどうした

今回は、備忘録。まずはこの写真をご覧あれ。右の椅子に腰かけた御仁は、ご存じJLG(ジャン=リュック・ゴダール御大)キャメラの前は、撮影担当のファブリス・アラーニョ。2014年製作の3D映画『Adieu au Langage さらば言語よ (邦題 さらば、愛の言葉よ ) 』の撮影スナップ=宣材。前に並ぶ主要なキャメラは、ほとんどが日本製Made in Japan...

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TOKYO FAKE DOCUMENNTARY FESTIVAL IN KOBE

神戸映画資料館の貸館事業『TOKYO FAKE DOCUMENNTARY FESTIVAL IN KOBE』に出掛け、フェイクドキュメンタリー映画を観てきた。短編中編...

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備忘録:映画本五冊

備忘録。新旧 硬軟 取り交ぜて映画関連本を 五冊ほど読んだ。原田健一 2024.1.30. 学文社柴田康太郎 2024.3.31. 春秋社はらだたけひで 2018.4.20. 未知谷廣瀬純 2024.9.18. 彩図社コトブキ ツカサ(寿司)2024.9.1. 日本実業出版社鶴見俊輔 1959.12.8....

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快作:『OKAは手ぶらでやってくる』

大阪九条のミニシアターで、とても気持ちの良い映画を観た。『OKAは手ぶらでやってくる』ヒトリNGOとして、カンボジアに子供たちの寺子屋を作り続けた男の記録映画だ。この手の主題・題材はともすれば、肩に力が入りすぎ、青筋立てたり声高だったり、映画としての技量のなさをテーマの社会性でかさ上げして誤魔化したり、と出来損ないの舌足らずや饒舌過剰...

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